海に魅せられた男 vol.3
2020年は色々な釣りにチャレンジした年でもありました
竿も3本くらい買ったんじゃないかなあ
だ け ど …
エギングなんかもやってみたけど、イマイチ面白さがわからない
どうやらルアーとか疑似餌とかに、あまり魅力を感じないみたいなんだわ
やっぱり魚はエサで釣りたい
カッコつけずに泥臭く攻めたいんや!
だからキス釣りや穴釣り、サビキなんかがメインになるんだよな
特に穴釣りはイカの塩辛でも釣れるから、コンビニでエサ調達できるのもナイスです
そもそもアオムシ売ってる釣具屋が遠いのよ
エサを買いに行くだけでも、往復1時間かかるのがツラい
…
さて、そんな万年初心者に転機が訪れたのは2020年10月
この日も朝からキス釣りに興じておりました
朝からアタリもなかったので集中力も欠けながら、エサ交換のために何気なくリールを巻いると…あれ?少し重い気がす…
…
…っ!!!
なんと!我が目を疑うほどのでっかいカレイが釣れてんの!
足元の堤防下まで、でっかいカレイが引き寄せられてんの!
えーーーっ!!!
もう大パニックですよ
だって仕掛けはキスを釣り上げる程度のものでしかなく、大物を釣り上げることは無理ってのは明白であり、そもそも大物なんて狙ってないのでアミも持ってない
どうすれば良いか混乱しながらも体は行動を起こしており、なぜか堤防に這いつくばって素手で糸をたぐり寄せ始めていた
そして海面からわずかに魚体が浮いた、その瞬間!
プッ
無情にも糸は切れ、初めての大物は海の幻に…
…
しばらく呆然
足はガクガク
なぜ…なぜキス用の仕掛けに喰いついてきたんだい…?
素人が適当な釣りしてんじゃねーよって、わざわざ教えにきてくれたのかい…?
逃がした魚は大きいというけれど、こいつはマジで大きかった
あまりの衝撃に、当時の記憶が部分的に飛んじゃってるもんね
それからというもの、ターゲットは完全にカレイへとシフト
大型のアミとカレイ専用の仕掛けも購入、来たる日に備えて精神を研ぎ澄ます
釣りに行く回数も飛躍的に増加
だけど気合だけが空回りし、季節は極寒の12月へ…
みぞれが降りしきる中でも、迷うことなくジェット天秤を投げ続ける
ほんと、この頃は異常なほど釣りに没頭してた
初めて明確な目標を持って釣りをしていた気がする
もう一度アイツに逢いたい!
そ し て …
諸用のため有給をとった12月22日の昼下がり
ついに…ついに宿命のアイツを釣り上げた!
サイズは納得の42センチ
同じ個体かどうかはわからないけど、同じ個体だと思いたい
アミで堤防に引き上げたあと、体感では15分ぐらい放心状態だったよ
あの時の感動は今でも忘れないな~
その反面、ちょっと燃え尽きた感はあるんだけどね
マシマロの海釣り史上、このカレイを超える魚が釣れる日は来るのだろうか…?